2025年3月31日月曜日

ブランド・イメージとストッキング(2)

考えて見るとLANVINも持っているのはストッキングだけです。同じく英国ブランドのDAKSは多少なじみがあるかなという感じです。私はワンピースを持っています。

ストッキングに関して、DAKS(ナイガイ)は初代のが柔らかな肌触りで大好きでした。色も肌になじみました。今でも2足だけストックがあります。

次のはGivancyの後継と聞きましたが全く違うものでした。色の名前も独特でいまいち色のノリが良くなかったと記憶しています。

右はたしか二代目のメープルバニラという色だったと思います。初代に比べて肌色のレンジが広いと思います。

同じくナイガイのPOLO の色は、ロングセラーということもあり、なじみがありましたが、DAKSは聞いただけではすぐにイメージできません。

これは初代です。色の名前は分からなくなってしまいました。

白っぽいベージュです。やさしい印象に仕上がっていると思います。この方のキャラクターにも肌にもよく似合っています。

微妙な色の違いでタイツっぽくなってしまう傾向もあったようです。
 


これは上と同じ色のようですが光の具合で少し濃く見えます。

細部の処理が丁寧で心地よい製品でした。

現行品に関してはまたあらためて書くことにします。

2025年3月30日日曜日

ブランド・イメージとストッキング(1)

インポートのストッキングをはくようになるまで、日本製がブランド名を付けたものが多いことに気づきませんでした。

例えば、Le Bourget ’Vilance(勇気)'、GERBE 'Voile(ヴェール)'、'Tentation(誘惑)' など製品のイメージ、'Iboici15'、 'DoubleDix' など製品の特性を付けたものがあります。


手元にあるものをちょっと並べてみました。

偶然ロイヤル・ワラントを得ていたものです。DAKSは現在でも得ていると思いますが、Aquascutumは失っています。

どちらも比較的高い年齢層の男性のブランドというイメージだと思います。

 Aquascutumは横浜の信濃屋が早くから扱っており、家族が長く愛用しています。赤いライナーは信濃屋のオリジナルです。

今ではだいぶブランド・イメージは低下しているようです。 

コートというとバーバリーですが、三陽のライセンス品は無くなりましたし、丸善の直輸入品もなくなりました。

家族は今でもMARUZENの名が入ったコートを愛用しています。

どちらかというとAquascutumの方が持ちが良いようです。

Aquascutumのストッキングはいつ頃からでしょう。アツギが レナウンの子会社の全株式を取得した2020年以降でしょうか。あまりこういうことには明るくないのですが、女性からするとAquascutumというブランドはあまりぴんときません。

アツギはストッキングの国内生産をやめたそうです。

アツギ本社は海老名市ですが、マッカーサーが降り立った厚木基地の知名度にあやかったと聞きますし、フル・ファッションからシームレスへの乗り換えなど、これまで機を見るに敏だった印象がありますから今後どう展開するでしょう。

2025年3月26日水曜日

先日の「あさイチ」で

 先日NHKの「あさイチ」を見ていたら、ある女性が、新年の始業日に若い女性社員が晴れ着を着て出社する慣習があり、出費が大変だったと語っていました。出演者からは何の意味があるのか、「ひどい」という声が上がりました。

私は経験ありませんがたしかにそういう話は聞いたことがあります。

でも成人式のように着物を着て出かけるのを楽しみにしていた人もいました。出費だって普段から着物を着ていればそんなにかかりません。実際私もお正月には着物を着ますが、わざわざ美容院に行って着付けをしたりしません。 

登志子さんもお書きになっているように、少し前の事をなんでもかんでも「変」だと言う風潮には辟易します。もちろん否定的な考えもあるでしょうが、それを全てと喧伝するのが目に付きます。

今の感覚でおかしいと思ったとしても、ことさらにそれを異常視して何の意味があるのでしょう。存在していたときには存在意義があり、意義が無くなったから存在しなくなったのではないでしょうか。

職場は単なる労働力と時間を売って対価を得る所になってきたので、そのようなことは無意味になったのではないでしょうか。それがいいか悪いかは分かりません。

ただ今の感覚で変だと言うのは、自分と異なる物事を無価値と決めつけ切り捨てることとどこが違うのでしょう。

2025年3月22日土曜日

コンベンショナル・タイプとは

 つま先とかかとに補強がなされたものをコンベンショナル・タイプと言います。薄手のストッキングには必須です。

この画像はLANVINのル・アーブルです。コンベンショナルの画像では評価の高かったものです。

濃い色ほど補強がはっきりします。逆に白くても肌の色との差が大きくなればやはり目立ちます。下はロアンヌです。

 左がカノン、右がロアンヌですが、ほとんど気にならないと思います。実際は肌の色によって程度の差があります。
つま先の出るタイプの靴では避けた方がいい場合もありますが、絶対NGだとは思いません。補強の面積と薄さ、靴や服とのバランスによってはかえって上品さを倍加させることもあります。
つま先の補強を「昭和のストッキングっぽさ」と表現している人もいるようです。非常に貧困な表現だと思います。でもそういうものしか見ていないのでしょう。最近のパンティ・ストッキングはこういうところがおざなりですから。

私はつま先・かかとの補強は、ストッキング自体もさることながら、はく人の足や合わせるものによってきれいにも鬱陶しくも見えるものです。それらを等し並みに言うのはストッキングの価値を理解していないのだと思います。

 コンベンショナルの名前のとおり、昔のシームレスには補強がある物が普通です。いつ頃からかかとの無い物が出てきたか知りませんが、つま先を目立たなくするのは昭和40年代からあったようです。パンティ・ストッキングでは昭和50年代始めにはあったそうです。
左はアツギのシームレスです。
つま先のシームが今と違って縦に走ってるので、少しつま先が余っています。きちっとつま先とかかとを合わせるのがストッキングをねじれやムラがなくきれいに、かつ一部にテンションをかけ過ぎないように均一にはくための基本です。コンベンショナル・タイプはその点で一つの目印にもなります。
 
ノンストレッチでは、かかとを立体的に縫製するためにも補強が必要と聞きました。かかとの丸みを包み込むようにするのは全体的にムラが無くなるのにも有効ですし、靴の中での収まりもよくなります。これは女子生徒用のシームレスストッキングですが、このように丁寧に作られた物をはいていたんですね。

2025年3月20日木曜日

コンジュゲートとは

 コンジュゲートとは化学繊維を作る際、複数の素材から紡いだもののことです。ストッキングの場合、ナイロンとポリウレタンを熱でセットした複合弾性糸のことで、それぞれの熱吸収率の差によって縮みが発生します。これが独特の反射と肌触りを生みます。

コンジュゲートのストッキングはいろいろありますが、やはりLANVINが代表格です。

下の画像はLANVINの編み目を拡大したものです。糸の細さがはっきりわかります。

 糸が細いのでつま先とかかとに補強が必須になります。これについては改めて書きます。

これはメナールです。あまり目立ちませんが補強があります。

独特の肌触りですから好みが分かれるかも知れません。

薄くてさらさらしているので夏向きであることは間違いないと思いますが、涼しさだけを求めるとしたら期待外れになる方もいると思います。

薄手の透き通ったストッキングの効果を考えて選べば、サポート・タイプには無い魅力があると思います。

2025年3月17日月曜日

肌色ストッキングの定番

 
薄手のストッキングほど素肌に影響されると思います。

薄手の代表格LANVINでは、メナールとロアンヌが肌色系の双璧ですが、だいたいどちらかに分かれるのではないかと思います。

ピンク系の色白はロアンヌ、黄色みがほしい人はメナールといったところでしょうか。

 実際にはいてみると服や光線の具合などによって見え方が違うようです。

 
見た目どちらもあまり変わらないように見えますが、はいている方の実感としてメナールがしっくりくる そうです。どちらがどちらかわかるでしょうか。

これより一段白いカノンではどうでしょう。
はっきり色がついて、ストッキングをはいていることが分かります。 でも不自然な白さではなく、ぎりぎり肌色系の範囲内と言えるかもしれません。

あと少しグレーがかったシャンポールも肌色系に入ると思いますが、着用画像が無いので名前だけにしておきます。

2025年3月14日金曜日

肌の色とストッキング

先日のコントロール・カラーのようなことは、普段の、特に肌色ストッキングの選択の際に考えていることではないでしょうか。

私は血色がほしいのでオレンジが強いものを選ぶ傾向があります。

でも思い込みとか願望とかで選択を誤って脚だけ目立つ結果になることがあります。ファンデーションのようにBAなどがアドバイスしてくれるわけではありませんから。

最低限全身の鏡でチェックする必要はありますね。

WEBで昔のシームレスのことを書いてありますが、昔のが好きなのはオレンジが強い物が多いからです。例えば右のシームレスはアツギのフィット・プレーンです。一見して赤みが強いのが分かります。

これは以前WEBの「喫茶室」で紹介したもので、474が飛行機を連想させると書きましたが、474ゲージというのが本来です。そのころのシームレスは400が普通のようです。それでも現在のパンティ・ストッキングに比べればハイゲージと言えるでしょう。

これもオレンジがかった色です。

もちろんその分糸は細く、このシームレスは17Dです。

もう見かけないと思いますがなかなかの優れものです。 

2025年3月11日火曜日

不合理なストッキング・マナー?

 こんなお便りをいただきました。
「SNSで、スカート制服の職場では肌色のストッキング着用が事実上義務になっている。冠婚葬祭でも公式ルールではないものの暗黙の了解として根強く残っている。それが女性を苦しめる。コメントもそれに同調して否定的な意見が多い。」
そのSNSの元記事を見ましたが、はき方に問題があるようでした。
もちろん全ての人に適合するサイズは揃っていませんが、身長165cmでL-LLなら問題は無いように思います。股下に空間ができると書いてありましたが、はき方に問題があるのではないでしょうか。


その画像は30Dくらいのつま先スルーでしたが、スルーはどうしても破れやすいので、表示を確認して、つま先を出さない場合は原則補強ありだと思います。はく際に必要以上に引っ張り上げてつま先に張力がかかったりすぎないようにすること。はいた後、時々つま先を引っ張ってつまりを軽減するのは誰もやっていること。これらは基本だと思います。この二つを守っていれば大騒ぎするほどでもないでしょう。
ストッキングは女性の身だしなみの一つでメイクと同じだと思います。
ストッキングのはき方を教えてもらったことのある人はまずいないと思います。これも問題かもしれません。中学生くらいになったら学校で教えてもいいのではないかと思います。

 それと自分が嫌なのは仕方ありませんが、だからと言って女性一般、ストッキングそのものに広げるのはどうでしょうか。私の様にストッキングが好きな人間、ファッションのみならずキャラクターの一つとして重要視している人もいると思います。

皆が皆苦しんでいるわけではありません。


2025年3月10日月曜日

インターネット・ラジオ

 私はよくFM放送を聞くのですが最近は専らインターネットFMです。

接続サイトが有料になってしばらくパソコンからしか聞かなかったのですが、$8.00/年なので再びステレオで聞くようになりました。

最もよく聞くのはイギリスのClassicFMです。比較的ポピュラーなのが多いので気軽です。

先ほどオンエアされていたのは、ホルスト「惑星」の金星です。木星の中間のメロディーが最も有名ですがそれぞれに良さがあります。私はそれぞれに思い出す人がいる楽章があります。

CDで聞くのは、初演の指揮をしたボールト、ロンドン・フィルの録音ですが、かかっていたのは コリン・デイヴィスのものでした。


2025年3月8日土曜日

それぞれの事情

 知り合いで膝に人工関節を入れた方がいます。通常の歩行は問題無くできても、階段特に下りが辛いそうで、医者からはできるだけエレベーターを使うように言われているそうです。
低い階段は右手で手すりを使って下りるそうです。ところがたいてい左側通行です。やむなく左手で手すりをつかんで下りていると舌打ちをされたり「もたもたしてんじゃないよ」と言われることがあるそうです。

あるターミナル駅でエレベータに乗ったところ、下り際にベビーカーの若い夫婦に「何エレベーター使ってんだよ」と激しく罵られたそうです。
さすがに罵られたのはこの一度だけだったそうですが、乗ろうとするとドアを閉められたり、嫌みを言われたりすることはあったとおっしゃいます。
人は見た目では分からない事情を抱えていることがあるかもしれません。
暫くの間外出が怖くなってしまったそうです。
想像力の欠如は罪だと思います。でも、大概皆自分に想像力が欠けているとは思わないものでです。


2025年3月5日水曜日

最近見付けたストッキング

 ストッキングをはく目的は、第一に肌をきれいに整えるため。インナーや靴の滑り、防寒はその次です。ところがあまりそちらの方向に向かってこなかったように思います。耐久性や機能性などに傾いていたと思います。

先日こんなのを見付けたました。コントロールカラーのように、地肌の肌色を補正するものです。

こういうのは前にもありましたが、ファンデーションのようには定着しませんでした。

今度はどうでしょう。まだ試していませんがおいおい報告したいと思います。 

ストッキング本来の喜び、楽しさを再認識させてくれるといいですね。



ちなみに私が買ったのはピンクで、画像は借り物です。

2025年3月2日日曜日

心境の変化とは...

 以前のブログをやめたのは画像が勝手に使用されていると提供者から指摘を受けたからです。

htmlであれば右クリックでDLできないように設定することはできますが、スクリーン・ショットなら同じ事です。

画像を使う以上、このブログでも(どんなブログでも)避けられません。それならおたずねに早くお答えできた方がいいのではと思ったわけです。

そんなわけで画像が少なくなるかもしれませんが、引き続き御覧いただければと思います。

2025年3月1日土曜日

BLOG再開しました

 「ストッキングのお部屋」のはつきです。

WEBSITEの方は、長きにわたって御覧いただきありがとうございます。




 ちょっと心境の変化がありまして、BLOGを再開することにしました。ストッキングの話題以外のことが多くなるかも知れませんが、以前のようにご声援いただけたら幸いです。


Gerbe 'Carnation'

 Gerbeは120年余続くフランスのストッキングメーカーで、他のブランドにもOEMを行っています。最高級の品質を誇っています。 Carnationは、現在では数少ないフル・ファッションです。 私が好きな色は`Gazzelle' です。肌色ですが他には無い微妙な色合いで肌...