2026年5月5日火曜日

スクール・ストッキングについて(大尾)

今手元に残っているスクールストッキングはこの厚木のSchool Fit Nonrun です。

ノンラン編みのシームレスです。 シームレスのスクールストッキングは一種類しか実際に見たことがありません。

ナイロン・(シームレス)ストッキングの時代には、プレーン編みの他に「ノンラン(ノーラン)編み」がありました。下にプレーン編みとノンラン編みの拡大画像を並べました。違いは一目瞭然ですね。

離れても編み目が分かりますが、全体としてガラスのように透き通っています。

 


  

 このストッキングのパッケージはWEBでも紹介しています。

 特別に女子生徒用に製造されたわけではないと思いますが、「伸縮部分付き」と活発なこの年代に向けて動きやすさをアピールしているのでしょう。

他にも動きやすさをうたった物もあるそうです。まだストッキングは繊細でおしとやかなイメージが強かったのでしょう。

 

 

その「伸縮部分」です。アンダー・ウエルトに伸縮を持たせてあるということのようです。その大きくなっています。透かし編みがなんともセクシーです。他の柄もあるようですがちょっとびっくりです。 


昔の女子生徒のスカートは長かったそうですから、これくらいでも大丈夫だったんでしょうね。 

 

以前使ったワンストラップ・シューズの画像です。

黒に限りませんが薄手のストッキングは甲を出した方がきれいだと思います。ローファーよりも黒ストッキングの上品さが際立ちます・ 

私自身はいた事があります。今でも普通にはけますし、フィット感も悪くありません。足首も黒くならず均一な色の伸び、くっきりした輪郭が脚線を飾ります。

特筆すべきはやはり透明度です。輝くような透明感です。昭和40年代だと思いますが、この頃の女子生徒はこういうストッキングをはいて通学していたんですね。はいている本人は気を遣ったでしょうが、美しい街の光景の一部だったことでしょう。

 

 

 「懐かし物」ではありません。カジュアル化の傾向の中で見失っている繊細な美を再認識させてくれます。決して消え去ったものではありません。ちょっとだけ忘れかけているだけです。

 


2026年4月24日金曜日

スクール・ストッキングについて(続々)

どれくらいあったか分かりませんが、スクールストッキングもサポートが現れるようになっていったようです。
この画像はいただきものです。90年代のようです。
同じ頃からスクールストッキングが消えていったようです。学校指定はもとより女性がストッキング自体はかなくなったからでしょう。 
 

 
 
 
 
 


 

 

これは初期のサポートです。ブランドなどは不明です。だいぶ糸が太いようで、薄手のタイツのようです。上の画像のようにかかとも補強があります。それでも輪郭が出てストッキングっぽさがあります。悪くないと思います。
私が中高生の頃はこういうのが多かったかもしれません。もう少し薄手だったと思いますが、私自身はいたことがあります。あたたかいと思いました。
冬服には黒ストッキングが決まりでしたが、タイツ派とサポート派が拮抗していて、私の様なシアー派は少数でした。無頓着な人は購買などで売っている安価なウーリー・タイプだったようで、ことによったらそれが最右翼だったかもしれません。

これは最近のDCYサポートです。だいぶ薄くなってきましたが、足首のあたりはかえって濃くなっているのが目立っています。私の頃もこんな感じだったと思います。滑らかそうな質感は優しそうな「お姉様」的な印象を醸し出していると思います。

全てのサポートがこうだとは言いませんが、黒ストッキングは今でもこういう色ムラの欠点があると思います。

ストッキング離れは「ナマ足ブーム」だけが原因では無いような気がします。 

 

 

  

現在はこんな感じですね。タイツだとのっぺりした印象ですし、紺のセーラーには脚だけ重く感じます。

ただ、私の学校のセーラー服は、やや色が薄かったので特にそう感じたのかもしれません。今も同じですが生地が変わっているようです。 

たまに薄手の黒ストッキングも見かけますが、セーラーよりはタータンのスカートにブレザーの方がPOPなイメージではいているようで、ドレッシーなアイテムとはとらえていないかもしれません。

2026年4月20日月曜日

ウーリー・ナイロンとコンジュゲート

コメント欄でLANVINはウーリー・タイプかどうかご質問をいただきました。

LANVINはウーリーではなくコンジュゲート(複合糸 conjugate yarn)で、異なった繊維(LANVINはナイロンとポリウレタン)を貼り付けたり覆ったりして一本の糸にしたものです。ポリウレタンは染まりにくいので黒だとよく分かると思います。伸縮率が違うので独特の波打ちが生じます。


モノ・フィラメントのプレーン編みで、透明な糸との接合で透き通って見えます。

透明感の理由はここにあります。


LANVINの黒「ソワレ」です。 

ほとんどグレーに見えます。

制服にはもうちょっと黒くないと合わないと思います。(合わせる人はいるとは思いませんが) 

 

 

 

 

 

 並べてみました。左がコンジュゲート(LANVIN ロアンヌ)、右がウーリーナイロン(yan)です。


コンジュゲートというとLANVINが代表格です。

MACKINTOSH PHILOSOPHYやExlaleもありましたが姿をみなくなりました。

コンジュゲートは薄手なのでだいたいつま先補強があると思います。

補強の部分は脚部に比べて隠れます。上品なのであってもいいでしょう。 



前に取り上げたYanの色違いです。いつ頃の物か分かりませんが、色に時代を感じます。

 ウーリー・ナイロンですが、ポリウレタンの糸も使っています。サポートのようにポリウレタンにナイロンを巻き付けるのではなく、一緒に撚ってあるようです。サポートの前身みたいなものかもしれません。ナイロンだけのものより透明感は落ちるようですが、おそらく丈夫さが要求されたのでしょう。

現在でも同じようなものがあります。何れまた。

2026年4月15日水曜日

スクール・ストッキングについて(続)

nanaさんがコメントしてくださったように、昔話もさることながら素材や編み方によって表情豊かな黒ストッキング について書いてみようというのも、もう一つの趣旨です。

70年代から90年代前半頃スクール・ストッキングとして販売されていた物は、安価なウーリー・ナイロンが多かったようです。ポリウレタンにナイロン糸を巻きつけたサポート・タイプは90年代末からのようです。 

前回と同じスクール・ストッキングです。
だいぶ前に撮っていただいたもので、撮影条件が異なるので少しグレーっぽさが少ないと思います。

少々伸ばし方にムラがあるようですが、やはり均一で脚全体に色が伸びてとてもきれいです。

サポート・タイプはヒールでも足首が濃くなりますが、比較的それが出にくいようです。 

ただ、はいた感じはゆるいと思います。肌触りはウーリーの名前通りソフトです。

このストッキングの編み目です。

ナイロン糸に撚りをかけているのでウールのような柔らかさになるようです。

糸自体の細さにプレーン編みで隙間が大きいので透明感が出るのでしょう。 

安価な物がこれでした。 

 


 

右はいただきものです。
1971-72に放送された「俺は男だ」の一場面をキャプチャーしたものです。テレビ埼玉で現在放送中だそうです。後ろに「いなむらがさき」の文字が見えます。舞台は鎌倉ですね。

この頃は薄手の黒ストッキングをはくのが冬の女生徒の定番だったそうです。 私の頃もそうでした。少なくなってはいましたが。

はいているのがどのようなストッキングかは分かりませんが、ある程度透明度があるようです。同世代の方に聞いて見たところ「ウーリー・ナイロンのしか無かったような気がする」そうです。

心許なさがサポートに移行した理由でしょうか。 


2026年4月9日木曜日

スクール・ストッキングについて

コメントに使用している黒ストッキングの画像がスクール・ストッキングかというご質問がありました。スクール・ストッキングとして売られていた物ではありませんが、既にお答えしたように、スクール・ストッキングと言っても特別な物があるわけではありません。パッケージに制服にストッキングの画像が載っているだけです。

時代によって、ノンストレッチのフル・ファッション、シームレスから、ウーリー・ナイロンのシームレス、パンティ・ストッキング、サポートと変化しています。古くは肌色もあったようですが、だいたい黒です。

女子生徒が買いやすいように「女学生用」「通学用」としたのかもしれません。

ここまでは以前にも触れたところですが、あらためて画像を並べてみると、今なおスクール・ストッキングが人気なのが分かるような気がします。

クイズの意図は90年代のスクール・ストッキングにどんな感想をもつだろうか、虚心坦懐なところをうかがってみたいというところにありました。

それから、黒ストッキングは薄さによって印象が大きく変化します。あわせて比較してみようと思います。 

答えは左から、スクール・ストッキング、サポート・タイプ、ノンストレッチのシームレスです。

 

先ずノンストレッチのシームレスです。「ティーンのストッキング」では国産VTGと書きましたが、どうもインポートのようです。訂正しておきます。いずれにせよプレーン編みのシームレスです。

クリアな黒で、輪郭がくっきりです。 

自己主張が強めな印象でもあります。 

 

 

 

CDのサポートです。皆さんのご指摘のように前に使いました。SCYかDCYか分かりません。

気を付けてはいてくださっていますが足首が濃く、色が均一ではありませんが、まあまあムラが少ない方ではあるかと思います。

今の多くの黒ストッキングはこんな見た目ではないかと思います。
透明さはいまいちですが、 柔らかで優しそう、謙虚なイメージです。

 

これがウーリー・ナイロンのスクール・ストッキング(パンティ・ストッキング)です。

WEBや以前のブログに使った、奇跡的に残っていた物です。残念ながらパッケージは残っていませんが、二足組の安価な物ですが、なかなかきれいだと思います。

全体的にムラが無く輪郭が比較的くっきりしています。ノンストレッチほどではなくともサポート・タイプよりも透明度が高く美しいと思います。 皆さんがご指摘のようにグレーっぽさがあります。肌の色によっては、ブラウンぽく見えることがあります。この方は色白なのでグレーっぽく見えるのだと思います。

一時代多くの中高生はこういう透き通ったストッキングを履いていたんですね。

 

今なおスクール・ストッキングを称讃するのは、こういう透き通ったストッキング脚を見ていたからだと思います。 

シームレスのスクール・ストッキングというとWEBに載せた物があります。これについては再度画像を依頼してあります。届きましたら公開します。 

なお、賞品はありません。悪しからず。 

 

 



 

2026年4月5日日曜日

ちょっとクイズです

と、いうほどの事でもないんですが。

この三つの違い分かりますか?ストッキングの種類です。

種明かしは後日。

 小さくてわかりにくいかもしれませんが。

2026年4月2日木曜日

GUNZE Support 追加

編み目の拡大画像です。

DCYサポート糸が太めです。実際マットで厚い見た目です。 


 

スクール・ストッキングについて(大尾)

今手元に残っているスクールストッキングはこの厚木のSchool Fit Nonrun です。 ノンラン編みのシームレスです。 シームレスのスクールストッキングは一種類しか実際に見たことがありません。 ナイロン・(シームレス)ストッキングの時代には、プレーン編みの他に「ノンラン(ノ...