2025年4月29日火曜日

昭和のストッキング

TVでやたらと「昭和」というので何だろうと思っていたら、昭和の日だったんですね。すっかり忘れていました。

戦争前後を除き、昭和はいい時代だったと言う人は少なくないようです 。昭和はストッキングの黄金時代だったかもしれません。

今日一日昭和のシームレスストッキングをはきましたが、日本で私だけでしょう。

今日はいていたのはこれです。(モデルは私ではありません)

アツギの「プレーン」です。名前がシンプルですね。その名の通り、プレーン編みのシームレスです。滑るような手触りとガラスのような透明感が素敵です。
 


もちろん昭和の中頃はフル・ファッションです。

画像はナイガイです。

これもはいたことがあります。全く古さを感じさせません。心地よいストッキングです。

そしてJKも黒ストッキングです。

1959年公開芦川いずみ主演『祈るひと』です。

私の時代はもちろんパンティ・ストッキングでした。透明なのを求めて新宿のデパートによく行っていました。ストッキングに目覚めた頃です。
 

2025年4月23日水曜日

ストッキングの記号性

こんな画像をいただきました。現在テレ玉(テレビ埼玉)で放映されているドラマ「おれは男だ」の一場面です。ストッキングのホックを留め直しているように見えなくもありません。 かなり短いスカートですが、ウエルトが見えません。

このドラマは1971~72年に放送されたものだそうですから、もうパンティ・ストッキングが一般化していたのではないかと思いますこの場面もパンティ・ストッキングをはいていたのではないかと思いますが、こういう仕草をあえてとらせたのはそれが魅力的だったからかと想像します。見た方のお話では、ストッキングをはいた足のアップが複数回登場しているそうです。 

ちなみに1973年に「花の中三トリオ」 がデビューします。1958~59年生まれの歌手がこの頃から大勢現れます。今も現役の石川さゆりも1958年生まれですし、ピンクレディも1957・58年生まれで同世代にかたまっています。政治の世界でも首相と某野党党首が1957年生まれで、やはりかたまっている印象があります。

上は「熱いトタン屋根の猫」の一場面です。1958年ですからフル・ファッションだったと思います。最初の方で子どもにクリームを付けられはき替えるシーンです。

実際にはこういうのが消えていても演出に使っていたとすれば、女性の美しい仕草として 記憶されていたのだろうかと思います。

これはもう有名なシーンですね。まだ生まれていない私でも知っていますし見ています。

ストレッチのあるシームレスですが、ストッキングの持つ記号性のようなものがまだ生きていたのだと思います。その記号性とは何かはかなりはっきりしていると思います。そしてそれがほとんど失われてしまったのもかなりはっきりしていると思います。

2025年4月17日木曜日

女子校あるある?

某所で「女子校あるある」というコンテンツをいくつか見かけました。

内容はだいたい同じで、だいたい間違ってはいません。ただ、雨の日に濡れたソックスを一斉に干すというのは一部ではないでしょうか。私も女子校出身ですが記憶にありません。

これも一部かも知れませんが、記念品とかグッズとかが多いように思います。特に最近増えているように思います。

私も自分の母校の物は持っていますが、他校のクリアファイルとかボールペンなどはいただいたことがあります。下の画像はいただいたものです。

男の先生は全員ファンがいるのは共通だと思います。一番人気のあるのは「おじいちゃん」先生で、放課後など取り囲むこともありました。私の頃は若い男性教員がいませんでしたから、人気のあるのは「おじいちゃん」とボーイッシュな若い女の先生でした。ただ、女の先生はファンがいれば同じくらいアンチがいました。今はどうでしょう。

人気のある上級生は必ずしもボーイッシュとは限りませんでした。理由は全く分からない方が多かったと思います。贈り物なんかはわりと頻繁で、実は私も下級生からもらったことがあります。

学校によっては校章とか学年章をもらうこともあったようですが、校章は絶対手放してはいけないと言われてましたし、学年章に相当するのは上履きの靴紐くらいでした。学年によって中一から高三まで紐の色が異なっていました。よく覚えていませんが高三はたしか紫だったと思います。卒業時に靴紐をもらったという話は聞いたことがあります。成績の良かった先輩にあやかりたいというところでしょうか。

私の学校だけかもしれませんが、高校生の中に「インフルエンサー」みたいな人たちがいて、その人たちのソックスの丈が数日後にほとんど全校に伝わってました。私のとこは夏服だけ白ソックスでしたが、時々丈が一斉にかわってました。

バッグは自由でしたが、ある時大きめのバッグが流行ると一斉に変わっていました。学生鞄を持ってたひとも週が明けると大きいバッグになってたりとかしました。今は指定があるようですが、当時はそんな感じでした。 

夏にスカートの中を下敷きであおぐとか見ますけど、それはなかったですね。

ただスカートの丈を短くしたりとかはありました。中には裾を自分で上げたりしている人もいましたが、ウエストを折り返す方が簡単でした。ただこれをやると吊りベストを留めるボタン穴が隠れてしまうので腕を上げるとベストがずり上がってしまいますので安全ピンで留めたりとかしていました。女子校というよりセーラーならではでしょう。

2025年4月12日土曜日

ノンストレッチ 黒以外の色

性格が分かりやすいように黒の画像を使いましたが、ノンストレッチのストッキングは黒以外もあります。

Aristoc’Harmony Point'ではGentle Smoke がきれいです。 


グレーもサポートには無い美しさがあります。

これはだいぶ前に製造が終わった、カネボウの Christian Dior です。少し伸びがありますが、一応ノンストレッチに入れておきます。


 ストッキングといえば基本は肌色です。ノンストレッチ愛用者の中では定番の Cervin Capri です。少し赤みがかって写っているようです。


 

2025年4月8日火曜日

最近気になった言葉

電車の車内ビジョンに「芸能人お忍びグルメ」というのがありますが、この「お忍び」という言葉に引っかかります。

お忍びというのは「身分の高い人が、身分を隠して外出すること」ですが、最近は単に仕事ではなく「プライベート」の意味で使われるようです。

違和感があるのはこういう誰でも目にできるコンテンツに使っていることで、取材ではなくプライベートと銘打ってもそれは無理でしょう。

放送業界でタレントは「身分の高い人」なのは、フジテレビのことを見ても分かりますが、そういうことならそれはそちら側の事情として内輪で使えば良い事です。

「撮れ高(取れ高の転用?)」「尺」などもそうです。こういう仲間内の隠語を公に使うのは野暮です。(野暮も通じなくなってきました)

中居というタレントがフジテレビ社員送ったメールの「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。」という箇所が公開されています。この「一般」という言葉にも気になるところがあります。

芸能人が一般人と言うときには、「芸能人、芸能・放送業界の人」以外を指すのは別におかしくはありません。どんな集団でもあることです。しかし、ここではどうも「素人」を指しているようにも聞こえます。素人とは「堅気の娘」で「玄人(芸者など水商売の女性)」の対義語です。つまり女性アナウンサーは「玄人」とこの業界では認識されていると受け取れます。

もちろん一般人とか素人とか言うとき、自分たちは特別だという驕りがあるのかもしれません。オタクが非オタクを一般人と言うときも同様です。

どちらか分かりませんが。

「玄人」なら「客」とのことは口外しませんが、この件では外に持ち出されました。 時代が変わったという認識が欠如していたのでしょう。つまり社中の人でも「玄人」ではないということです。それに気づかない体質が、こういう言葉の使用にも現れてくるのではないかと思います。「素人」と「玄人」、「一般人」と「非一般人」の垣根はよほど慎重に設けないととんでもないことになります。安易に「素人」「一般人」と口にすべきではないことに気づくべきです。

 

2025年4月4日金曜日

ノンストレッチ

ノンストレッチのストッキングとは、文字通り「伸縮の無い」ということですが、実際全然無いわけではありません。私の感覚ではナイロン100%で、撚りをかけていないものです。

境界線はどこかは難しいと思いますが、現行の国産品ではASTIGU「透」以外ストレッチと言っていいと思います。

 
真っ先にイメージするのは、パンティ・ストッキングではIbici15です。

ノンストレッチのすてきなところは、透明感と立体感です。特に黒は輪郭がくっきりと出て脚線が美しく見えます。さらっとした肌触りもすてきです。
フィット感は「縮む」ことによって引き締められるのではなく、整形された「型」に「はめ込む」感じです。サイズに制限があるので誰にでも等しくフィットしない面もあります。
レッグ部の伸縮が乏しい分、脚の動きを吸収するのはサスペンダー・ベルト(ガーター・ベルトの吊り紐(サスペンダー)によることになります。そのためパンティ・ストッキングよりも、片足ずつ分かれたセパレート・タイプの方が扱いやすいと思います。
 
 これは Aristoc 'Harmony Point' です。フル・ファッションなので後ろにシーム(縫い目)が縦に走っています。慣れればサポート・タイプには無いはきやすさがあります。
脚のさばきが軽やかなのも薄手のストッキングの魅力です。もちろんサポート・タイプにも薄手の物もありますが、ナイロン糸の空気感はこれからの季節に最適です。手の中に収まってしまうくらいのノンストレッチのシームレスの軽快さを楽しみたいものです。
そろそろ引きずるような長いスカートから、女性の最大の美しさの一つである脚線を往かすスカート丈に移りたいですね。甲からすねへのラインを演出するのにノンストレッチのストッキングは重要なアイテムです。
 

 

Gerbe 'Carnation'

 Gerbeは120年余続くフランスのストッキングメーカーで、他のブランドにもOEMを行っています。最高級の品質を誇っています。 Carnationは、現在では数少ないフル・ファッションです。 私が好きな色は`Gazzelle' です。肌色ですが他には無い微妙な色合いで肌...