先日ずっと愛飲している煎茶を買いに行きました。パッケージが変わり、価格はそうかわらないにに量が減りました。でももっと変わったのが蒸しが「深蒸し」に変わったことです。
東京では静岡茶と狭山茶が多く見られますが、狭山茶は静岡茶よりも甘みが強いのでかなりはっきり「狭山派」と「静岡派」に分かれるようです。
違いは自然条件と製法です。
谷間の朝霧が立つところでは適度に日光が遮られます。静岡の川根、本山(ほんやま)、掛川(の一部)などが有名です。蒸しは浅くさわやかでさっぱりしています。東京で川根茶が人気なのはここにあります。
狭山丘陵や掛川(の多く)牧之原台地のような日の当たる平地では、蒸しを深くして渋みと苦みを抑えます。狭山は火入れ(高温で湿気を飛ばす)をして味を凝縮します。川根茶と人気を二分するのはこの違いです。
うちは静岡の本山(安倍奥)、掛川茶です。蒸しが深くなったのは茶園が変わったからでしょうか。
玉露は静岡では朝比奈(岡部町)でしょうか。一度だけ味わったことがあります。宇治のようでした。
最近インバウンドの抹茶人気で碾茶に転換しているところがあるそうです。
(画像は静岡川根。いただきものです。)
抹茶といえば宇治ですが、愛知県西尾は色が濃く香りも高く宇治とはかなり異なります。ただ西尾の抹茶は東京に持ってきても味も香りも十分に引き出せないでしょう。水が違うからです。宇治も同様ですが、西尾は特にその 傾向が強いと思います。
(画像は西尾です。私が撮りました。)
もちろん東京でも場所によって水は異なりますが、狭山や静岡が好まれるのはやはり水のせいでしょう。
川根では藁を掛けたりもしますね。最近シートを掛けているところが多くなったそうですが、碾茶に転換ですか。
返信削除宇治でも葦簀や藁ではなくシートのとこが増えていると聞きましたがどうなんでしょうね。
お祖母様からお茶の手ほどきを受けたことを思い出しました。
返信削除そういえばはつきさんのお祖母様茶道のお師匠さんでしたね。私も数回。
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